2008フランス周遊の旅

◆7日目(11月27日)曇り

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◆通過したトゥールの町

 8時半、モンサンミッシェル(世界遺産)に向って出発。今回の旅で一番訪ねてみたいと思っていた観光スポットである。凡そ260kmの距離、所要時間3時間半の道程である。
 一夜過ごしただけのトゥールの町は、この地方の中心都市。ロワール渓谷巡りの拠点になる町だと言う。今回は通り抜けるだけであるが、霧に包まれた町の佇まいには、歴史ある趣が感じられた(写真下)。


ラッシュアワーのトウールの町を走り抜ける

ル・マンの標識を右手に見乍ら更に北上する

モンサンミッシェル近くの土産店でトイレ休憩

 12時、トイレ休憩を兼ねて街道沿いの土産店に立ち寄った(写真右/下)。1階にはこの地方の物産が所狭しと並べられてあり、2階はシードル醸造に関する博物館になっていた。この地方の物産品として有名なカマルグの塩とその塩を使った塩キャラメルを買い求めた。


添乗員と連れ立って土産店へ行く

土産店の駐車場で

◆モンサンミッシェル(世界遺産)


ブールジュ大聖堂(世界遺産)

 土産店から10分足らずでモンサンミッシェルの駐車場に着いた。今にも泣き出しそうな空模様のもと、小山のようなモンサンミッシェルが圧倒的な存在感で迫って来た(写真上。昔は、満潮時になると海に浮かぶ孤島であったそうだ。現在は2キロに及ぶ道路によって陸地と繋がっている。しかし、この道路を作ったのが原因で大量の砂が堆積するようになり、満潮時になってもかつての孤島であった景観がなくなりつつあると言う。そこで、この道路は取り壊し、替わりに長い橋を掛けることになったと言う。既にその工事は始められていたが、はたして昔の景観を取り戻すことが出来るのであろうか?


細くて傾斜のきつい参道

 王の門を潜ると、修道院入り口まで一本道(グラン・リュ)。細い坂道の両サイドには、レストラン、みやげ物店やカフェ、ホテルなどがぎっしり軒を連ねていた(写真左)。その中の一軒のレストランで昼食を摂った。かまどで焼かれる大型のオムレツがこの島の名物料理だと言う(写真下)。格別に美味しいものとは思えなかった。


ランチ(名物:オムレツ)

◆「人類の叡智の結晶」


参道から見上げるモンサンミッシェル

入口に向う階段

 グラン・リュを上り詰めた所が修道院の入り口であった(写真上)。ガイドに従って、兎も角最上階まで坂道を登ったが、息の切れる思いをした。岩山の上に膨大な量の石を積み上げて作った修道院は、708年に小さな礼拝堂が作られたのが始まりで、その後増改築が繰り返され、現在の姿になったと言う。迷路のような階段を下りながら、主たる部屋や彫像も観賞、地下1階まで見学したら、そこが出口であった。要塞として使われたりフランス革命の時は監獄としても使用されたことを知ることができたが,岩山の地形に合わせて作り上げた建築技術に対しては「人類の叡智の結晶」と讃えられていると聞かされた。正にその通りだと思った(写真下)。


見上げながら屋上を目指す

見上げながら屋上を目指す

ロマネスク時代?のマリア像

屋上の庭園と回廊

屋上は風が強かった

屋上の庭園と回廊

人力で動く滑車

天使

展望を楽しみ乍ら下る

天使ミカエル

出口

遠浅の海が広がっていた

草地で出会った野鳥

遠浅の海

◆「海賊の町」サン・マロへ


サン・マロに向う途中で日没

 4時30分、夕暮れ迫る頃、晴れ間が見えて来た。モンサンミッシェルのシンボル:大天使ミカエルの姿を見上げながら別れを告げた。見納めである。大天使ミカエルは瞬く間に視界から消え去った。
 5時10分、赤い太陽も沈んで消えた(写真上)。
 5時40分、今夜の宿泊地:サン・マロに到着。
 サン・マロは、英仏海峡に面した海辺にある町。16世紀には国王公認の「海賊の町」としても栄えたので「海の男」の町とも言われているそうだ。町は高い城壁に囲われていて、バスは中に入れなかった。グランド・ポルト前で下車、歩いて2分の所に今夜の宿:ホテル・セントラルがあった。ホテル前から、まだほのかに残る明るさの中に町の教会:サン・ヴァンサン大聖堂が近くに見えた。チェックインに時間がかかりそうなので、急いで大聖堂を覗いてみた(写真下)。


サン・ヴァンサン大聖堂

マリア像

サン・ヴァンサン大聖堂

今夜のホテル:セントラル

ライン


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