★2004シャクナゲ満開・英国の旅
◆4日目(5月31日)快晴
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◆湖畔の朝


湖畔の朝

  早朝6時半、湖畔に人影なし。見上げる空にも雲の影なし。今日も快晴の朝を迎えた。湖面を覆う霧が遠景を白く消し去り、港は幻想的で美しい静けさに包まれていた【写真右】
  カメラ片手に湖畔に出てみた。昨日の賑わいがウソのようである。湖畔の白鳥たちも未だ朝の身繕いに忙しい【写真下・左】。ホテルに戻り家内を誘った。二人して湖畔の散策を楽しんだ【写真下・右】。気持ち良い心のリフレッシュ。


湖畔の白鳥たち

桟橋で

◆ピーターラビットの国:ヒルトップ


ヒルトップ
  ゆったりとした時間の中で朝食をいただいた。10時、エスウェイト湖畔にあるニアソーリー村のヒルトップ農場を訪ねた。世界的に有名になったピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターが住んでいた家である【写真左】。彼女は、1943年に77才で亡くなったが、彼女の遺言に従い、現在ナショナルトラストが管理、当時の自然環境を大切に保護しているということであった。

玄関入り口

 玄関入り口に年配の婦人が立っていて、厳しく入場制限をしていた。20分間隔に10人位を入れてくれる【写真右】。デイパックを背負っていたら、胸に抱えてくれと言う。家具などが傷つけられることを恐れているのであろう。勿論、カメラでの撮影は許可されなかった。何故なのかな?と思うが、従わない訳にはいかない。
  いかにも古さを感じさせる家は、こじんまりとした石壁の農家。5っの小さい部屋と狭い炊事場という間取りであった。彼女の絵本も展示されていたので、監視?している婦人に「この絵も本人が描いたのか」と聞いてみたら、「勿論!」と言われてしまった【写真左下】。知らなかったとはいえ、恥ずかしい質問をしてしまったものだ。改めて、彼女の才能に敬服した。


挿絵

 

 ヒルトップ入り口に小さなお土産ショップがあり、沢山のピーターデビットグッズや絵本、絵はがき等が並べられていた。これらの品々は、認証を得ている店でしか販売出来ないことになっているそうで、結構繁盛していた。日本語のガイドブックも置いてあったから、日本人観光客も多いということであろう。

◆古都チェスター


木組みの家
  午後の観光は、ローマ人によって創設されたという古都チェスターであった。これは、北イングランドに位置しており、湖水地方の玄関都市として多くの観光客を集めていると言う。城壁に囲まれた城塞都市として生まれたが、人口の増加に伴って街は城壁の外にも大きく広がっていたようである。

 メインストリートに並ぶ建物は、これ迄の重い石造建築に代わって木材を使って建築されたものである。ロウズ(The Rows)と呼ばれる木組みを工夫することによって、薄い壁でも丈夫で機能的な家屋が作れるようになり、しかも今迄よりも安価で済むということで一気に普及したものらしい。木組みの隙間を漆喰で埋めた壁は、白黒のコントラストが生かされて個性的な美しさを見せていた【写真右】。そんな歴史を感じさせる商店街の広い道は歩行者天国になっており、沢山の観光客で賑わっていた【写真下】


歩行者天国

 街を一周している城壁の上は、かっては武装した兵隊が巡回しながら警備にあたった場所である。今は、遊歩道になっており、歩いてみたが格別面白い眺めはなかった。途中、一人別行動を許してもらい、Dee Riverに架けられている橋の写生に取り組んだ【写真下】。それは、中世の趣きを残す魅力ある景観に見えたからである。自由に使える時間は1時間あまり。集中していたこともあり、時間の経つのが早かった。気がつくと、約束の時間まで15分しか残っていない。手早く片付け、懸命の早足で集合場所に急いだ。初めての街、初めて歩く道。緊張したが間違うことなく1分前に到着することが出来た。ヤレヤレである。


古い橋

ホリデイ・イン
  出発した時は快晴だったのに午後からは曇り、宿につく頃には小雨が降り出した。今夜の宿は、ホリデイ・イン【写真左】。それは、郊外の工業地帯の一画にある港湾施設跡地に建っていた。昔は貨物の運搬用に使われていた港で、当時の運河がそのまま観光用に保存され、多くの運搬船も係留されていて、どこか侘しげな趣きある風情を漂わせていた【写真右】

生まれかわった港湾施設

ライン


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