★ 2003 ニュージーランドの旅
◆15日目(1月29日)晴れ 前の日へ
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【本日の旅程】=Moke Lake ・Benett Bluff→ばら園 M:【スキッパーズキャニオン】A:【ボブスヒル】

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◆朝食後、公園の散策を楽しむ


◆記念撮影◆
 今朝は、昨日からステイを始めたイギリス人夫妻と日本人母娘と我々二人の6人が朝食のテーブルについた。日本人母娘はIさんと言い、何と僕らが住む隣町の住人であった。和やかに朝食を楽しみ、ホスト夫妻も一緒に記念撮影【写真左・上】

 今日は、B&BシャレーQTに移動する。チェックアウトを済ませたあと、花を見に公園に出かけた。丁度満開になった美しいバラの花々と出会う【写真下・上段】。バラ以外の花や木もよく手入れされており【写真下・中段.】、楽しみながらゆっくり散策。池には蓮の花が咲き始めていた。カモの群が木陰に集い【写真下】、メタセコイア、ストロベリーツリー【写真下】などの珍しい木やピンクオークなどが、見事に大きな枝を拡げて気持よい緑陰を作っていた。今日は、陽の当たる所に居ると、汗ばむほどの陽気である。木陰に入ると、木々の間からきらきら光るベイが見渡せ、その向こうに明るい町並みがあった。また、ビーチに沿って町中まで行き、モールの店で少しだけお土産を買った。午後、1時25分には、スキッパーズ・キャニオンへ行く四駆がピックアップにきてくれることになっている。シャレーQTに移動し、チェックイン【写真左・下】。おかみのジルが、“Welcome back !”ニコニコ顔で迎えてくれた。昼食を済ませて、スタンバイ。四駆は、約束の時間きっかりにやって来た。


シャレーQT


ばら(Friesia)

ばら(Michelle Melland)

ばら(Auckland Metro)


てっぽうユリ

紫陽花


ストロベリーツリー


木陰に憩う鴨たち

 

◆スキッパーズ・キャニオン

 家内の見送りを受けて四駆に乗り込む。車には、すでに3人の同行者が乗っていた。夫婦とその娘さん。お互い挨拶を交わし合ってスタート。途中、若いカップルをピックアップして、総勢6人。青年ドライバーは、快活にガイドしながら、スキッパーズ・キャニオンへの道を北上した。
 四駆は程なく山道を登りはじめ、峠で停車。しばし展望を楽しんだ【写真右】。これから向かうスキッパーズキャニオンは、かってゴールドラッシュで栄えたところである。その採掘の為に作られた断崖の道は、険しくスリリングなことでも有名なのだそうだ。確かに、四駆でなければ走行は無理であろうと思われた。

◆登って来た道を振り返る◆


復元された小学校

 期待していた程のスリルを感じることもなく、目的地に着いた。ゴールドラッシュに沸いた頃は、商店、バブ、図書館、学校、裁判所などが次々と作られていったと言う。当時の小学校がリニューアルされ、同じ敷地に建てられていた【写真左】。付近には、ホテルや、住居の跡【写真下・左】があり、赤く錆び付いた道具の類も放置されていた。教室に展示されている写真や生活用品などで当時の様子を知ることが出来た【写真下・右】

当時の住居

当時の小学校の卒業記念写真

◆砂金採りを楽しむ

 帰路、川に下り、実際に砂金採りを体験した。シャベルで河原の土砂をゴム製の専用容器にすくい採り、川の流れで洗う作業を繰り返す【写真右】。小石を除き、土砂を流すと、金は比重が重いから最後に残るのだそうだ。若しかしたら、金の粒をお土産に持ち帰ることが出来るかも!・・・腰が痛くなるのも我慢して頑張った。瞬時のこととはいえ、一獲千金を夢想したのである。“帰りますよ”と声をかけられ我に返った。我乍ら、恥ずかしいやら、呆れ返るやら・・・、ほとほと人間とは欲深い生き物であるわい...。砂金が容易に採れるはずもなく、ガッカリであったが、僕を含めて3人だけは、小さな小さな金のかけらがキラリと光るのを確かめることが出来たのである。

 


砂金採り

◆展望を楽しむ

 宿に帰り、ツアーの様子を報告。僕のいない間、彼女はスカイラインコンプレックスの展望台にゴンドラで上がり、心ゆくまで素晴らしい展望を楽しんできたと言う。光り輝くワカテイプ湖やリマーカブル山の展望は、それはそれは例え様もない美しさであった、と話してくれた。町中でもショッピングや下見を兼ねての素見を楽しみ、時間を見計らって帰ってきたところだと言う。お互い、楽しい時間を過ごすことが出来て幸いであった。

◆夕食を楽しむ

 7時過ぎ、また町中へ出かけた。残り少なくなったフイルムの補充と彼女が下見してきたレストランで夕食を楽しむ為である。アイリッシュパブの一軒に入り、黒いギネスで乾杯。「Beef and Guinness Pie」 をオーダー。しばらく待たされてしまい、忘れられたのでは?と心配になった頃、野菜の盛り合わせが添えられた英国風の一品が運ばれてきた。素焼きの容器に香ばしいパイの皮でフタがしてあり、その中にアツアツのビーフシチューが入っていた。それらは、すこぶるつきの美味しさであった。

◆演奏を楽しむ

 二人とも赤い顔をして、宿への近道である湖畔へ向った。暮れなずむ湖畔にはまだ沢山の人影があり、バクパイプの奏でる音楽が流れてきた。数名のキルトで正装した男性が演奏中であり、沢山の人が一緒に楽しんでいた【写真右】。僕らも、ベンチに腰掛けて楽しんだ。陽が西に沈みかけて湖面への残照が美しく【写真下】、火照った顔にバグパイプの音と穏やかなそよ風が心地よかった。

 


◆バクパイプの演奏を楽しんだ◆


心に沁入る美しい夕景

◆ドジな勇み足?

 宿へ帰る途中、丘の上からリマーカブルズの見事な夕映えを眺めていたら、突然丘を登ってきた中年のアメリカ人女性が、目の前に現れた。目が合ってにっこりされてしまったので、黙っている訳にもいかず、夕映えの景観を指さしながら“綺麗だね”と声かけた。彼女は、笑顔を大きくしながら立ち止り、その景観を振り返って眺めた。瞬間、しまった!と後悔した。ろくに会話なんか出来もしないくせに、何てことをしてしまったんだ・・・冷汗の流れる思いをしたが、もう、後の祭りである。不安は適中!彼女はうれしそうに色々と話し掛けてきたのである。困ったゾ・・・身構えたその時、遅れて追いついて来た家内の笑顔が近くにあった。急いで紹介した。“この人、僕の奥さんでーす!”

◆楽しめたQT

 クイーンズタウンとも今夜でお別れ。明日はマウントクックに向かう予定である。前回は、風邪を引いてしまい体調が悪かった所為もあって、QTにはさして好ましい印象が残らなかった。しかし、今回は色々と新しい発見もあり、好印象を持ってこの町を離れることが出来るのは嬉しいことである。
シャワーを使い、11時消灯。


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