★ 2002 花いっぱいスイスの旅
◆20日目(7月30日)  晴のち雨 目次へ
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【本日の旅程】=Evenalp〜Hoher Kasten

(◆マークの付いた写真をクリックすると拡大画像が見られます)

 6時起床。7時に食堂に降りてみたが、何も用意されていなかった。8時の列車に乗る予定にしているので、急いでほしいと頼む。
 今日は、EvenalpとHoher Kastenの2ケ所を訪ねる予定である。天候はまずまず。8:00発の列車でWasserauenへ。

◆Evenalpへ


ゴンドラ駅
 僕は初めてだが、家内は昨年実踏済み。迷うこともなく、ゴンドラ駅へ【写真右】。それほど待つこともなくゴンドラはスタートした。
  頂上駅周辺は穏やかな丘陵地になっており、360度の展望を楽しむことが出来た。山小屋が一軒あり、爽やかな朝を迎えていた。その小屋の屋根の上方にシャフラーの小屋が見えた【写真下・左】。青空のもとエヴェンアルプからゼンティスまでくっきりと見えた。よく整備された尾根道をシャフラーの方向に進む。狭い道だが、見晴らしの良い場所に願ってもないベンチがあったので、ここで写生に取り組むことにした。

山小屋

おばあさんも行く
◆アルトマン◆
 この道は、手頃なハイキングコースになっているらしく、子供連れや若いグループからお年寄りまで、沢山の人が通り過ぎて行く【写真上・右】。 彼等は、はるか遠くに見えるシャフラーの山小屋を目指しているようであった。「く」の字に刻まれたルートを辿る人々が小さな点となってゆっくり動いていた。陽気な人たちが、賑やかにスケッチを覗き込む。自分も絵描きで彫刻もやっている、という同じ年代と思われる男性に誉めてもらったりしながら、ともかく1枚仕上げた。彼に尋ねて、今描いた山の名前を知ることが出来た。「アルトマン」というらしい【写真右】。足元に咲いていた花が陽を受けて、キラリと美しく輝いた【写真左】


花 輝いた

 今日は、もう1ケ所訪ねる予定でいるので、シャフラー小屋を見上げただけで引き返すことにした【写真下】。Ebenalpのゴンドラ乗り場を見下ろす丘の上で昼食にした。ぽかぽか陽気で、吹き抜けて行く風が心地よい。
 

◆Hoher Kastenへ

 Wasserauen13:10発の列車でWeissbadへ。ほんの数分で着いた。ここからバスに乗り換えて行く。家内は、同じベンチでバスを待つ年輩の女性と仲良くなり、この後行動を共にすることになった。彼女の名前はKatharinaと言う。
 時間通りにやってきたバスに乗り込む。リフト乗り場までそんなに時間はかからなかった。リフトは、タイム・テーブルを無視して適宜運行しているようである。沢山の乗客がいたが、ここまでやってくる日本人はいないようであった。

◆Katharinaとの出会い

 Katharinaは、何度もきたことがあるらしく、いろいろとガイドをしてくれた。
頂上駅にはレストランが付属してあり、展望台の丘陵には高山植物を集めた庭園が作られてあった。中には遊歩道がつくられ、冊の中には沢山の花が咲いていた【写真下】。 それぞれに解説の小さなパネルがつけられてあったが、理解出来るわけもなく、彼女に尋ねると名前の意味する内容や、種類によっては薬効まで教えてくれた。

ガイドしてくれるカタリーナ
彼女はそうした高山植物にとても詳しく、しかも展望出来る周囲の山や湖、川の名前や国境の位置まで、色々と親切にガイドしてくれた【写真右】。 その話ぶりや博識から、もと教師だろうかと推測、確かめてみたら、父親が教師の家庭に育ったと言う。彼女の若い頃は絵描きになりたいと思ったこともあるが、貧しさが許してくれなかった由。4人の子供を育てあげ、今は人形劇に使う人形作りを楽しんでおられるらしい。
高山植物園

◆雨に降られて


歓談する
 一回りしたあと、彼女を誘ってレストランへ【写真左】。食事が済んだ頃、アルトマンの上空にかかっていた雲が急激に大きく黒くなり、遠くカミナリも鳴り始めた【写真右下】。お客も居なくなり、ウエイターたちも閉店の作業を始めた。僕らも急いでゴンドラに乗った。下りはじめたら、いよいよ本降り。幸いなことに、待つ間もなくバスがやってきた。Weissbad駅のベンチで、彼女と住所交換をしたりしている間に一列車乗り損なってしまった。この町に住んでいる娘の家へ帰るという彼女を見送り、しばらく次の列車の到着を待っことになった。

雷雲

 アッペンツェルも勿論雨。ホテルで傘を借り、買物に出かけた。広場にあったサンドバレーの特設会場は見事に姿を消しており、今日はひっそりと静かな広場になっていた。MIGROへ行き、アッペンツェルチーズやミントキャンデイ、夕食用のヨーグルトやソーセージを買った。今夜も、持参のアルファー米をメインにして食事を済ませた。今日もよく動いたと思う。今回の旅も、いよいよ明日で終わりとなるが、過ぎてみると、早かったなーと思う。

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