◆ 氷雨の一日
6時に起床したが、窓の外は霧。近くの建物が見えるだけであった。
7時半、食堂に降りた。今朝は一人の客も見当たらない。寒いし天気も悪いから、昨夜の老人たちはまだお休みなのだろう。厨房に声をかけて、熱い紅茶をお願いする。
今日も一人だけの彼女は、何故か微笑むこともなく、ほとんど口も利かない。理解出来るのはドイツ語だけの所為なのか?、それにしても笑顔の一つ位はサービスしたっていいだろう、と思う。見れば、化粧気なし。ジーパン姿でおしゃれもなし。その上、美人にはほど遠い・・・此所は2つも星のあるホテルなのに・・・!何となくうら淋しい感じの朝食になってしまった。
9時頃から、雨が降り出した。山の上は雪になっていることだろう。冷たい雨は、1日中降り続いた。こんな日には、お便り書いたり、買い物にでも行くしか他にすることがない。
旅行者からの情報では、昨日東部地方のサン・モリッツは雪。7月のスイスは、例年にない寒さであると言う。かと思うと一方では「ニューヨークは40度の猛暑にうだっていたよ」とか「日本も連日の酷暑が続いている」など。今年も、地球全体が異常気象のようである。
お土産屋さんをひやかし、絵葉書を買い、食料の買い出しにスーパーにも行き、やむなく冬用の下着も買い込んだ。読みかけの本、新しく買ってきた本も読んでしまった。 |
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