朝食前に1枚描く事が出来て、今日はラッキーなスタートです。
阿蘇五岳の中で、この根子岳が最も個性的な姿をしています。東西方向に凸凹の尾根が連なり、大観峰から眺める時、お釈迦様の横顔に見立てられている山です。『根子岳』の名前は、地球の根ッ子が露出しているように見えるから、という説があります。
◆ 根子岳の昔話
町の観光チラシにこんな事がかいてありました。『阿蘇五岳は兄弟山で、長男が高岳、次男が中岳、三男が烏帽子岳、四男が杵島岳、根子岳が五男。末っ子の根子岳は背も一番小さく、チビチビと馬鹿にされるので、なにくそとムクムク頭を持ち上げ、何時の間にか一番背が高くなり威張りだした。親の命に対しても素直でなくなり目に余る行状も多いので、わがままを叩き直す為に、先がバサバサになっている大竹で力一杯に叩かれた。頭上の凸凹はその時の傷痕だといわれている。』
また、こんな話も。『根子岳を別名猫岳と言うのは、昔この山に虎のように大きい老猫が住んでいて、毎年阿蘇谷と南阿蘇谷の猫を召集して会議を開いたからです。そして、この会議に参加した猫は、耳が二つに裂けていたということです。』
◆ 宮崎交通の乗り合いバス
地図を眺めていたら、宮崎県の高千穂峡がたったの40kmの距離にあることを再確認。しばらく我が故郷にも御無沙汰しているので、ちょっとだけ県境を越えて宮崎の空気を吸ってみたくなりました。国道265号線に乗り、高森峠をトンネルで潜り抜けておよそ20kmも走ったら宮崎県に入りました。カーブが続く細い山道で、安全速度で走行する宮崎交通の乗り合いバスに追い付きました。宮崎は、昔から海の青・空の青を誇りにしていますので、宮崎交通のバスは青色でデザインされています。懐かしい思いを楽しみながらバスの後に付いて走っていましたら、バスは路肩一杯に身を寄せ道を譲ってくれました。アリガトウ!クラクションを鳴らして追いこしましたら、後ろからドウイタシマシテ!クラクションがプイ!プイ!と。『あら、優しいんだ!』と助手席の家内が笑顔で感謝感激。『ここは、宮崎なんだぞ!』と、いささか誇らしげに僕。『宮崎の人間は、思いやりがあり優しいのが普通で当たり前なのですよ。』口には出さずにつぶやきました。 |