2009フランス&スイスの旅

◆20日目(8月3日)曇り時々雨

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8時〜朝食。テーブルに並べられた食材はカラフルで、焼きたてのパン、食べ易く調理された果物の香りが食欲を刺激する(写真下)。満ち足りた気分に浸り乍ら美味しく頂いた。


満ち足りた気持ちになる朝の食材

◆ラインの滝へ

 今回の旅も、いよいよ今日でおしまいである。天候はいまいちだが、今日で期限切れになるスイスパスを有効に使いたい。午前中にラインの滝を観光して、午後は列車を利用してZurich Kunsthausを訪ねることにして9時、オーナーに教えてもらった道を辿ってラインの滝を目指した。
 住宅街を歩いていて、ふと2階の窓を見上げたら、窓を飾る植木鉢に取り付いている黒い猫の姿があって驚いた(写真右)。良く見たら動かない。それは猫のぬいぐるみであった。住人のいたずら心にしてやられたか! と、一人苦笑いであった。


窓に黒猫が!

ライン川で他界した友人を悼む人

遊歩道にはベンチも並べてあった

 ライン川に沿った遊歩道を辿っていたら、橋の下を清掃している女性に出会った(写真左上)。見ると、男性の写真があり蝋燭や花が飾られていた。男性は彼女の知人であり、ライン川のこの辺りで姿が見えなくなったのだという。ご冥福を祈る。
 遊歩道にゴミはなく(写真右上)、ブラックベリーが手の届く所に実っていたり、奇麗な野の花々も咲いていた(写真下)。


遊歩道に咲いていた花々

緑の多い遊歩道を歩いていたら小雨

落ち着いた岸辺の眺め

ラインの流れを眺めながら歩く遊歩道は変化に富んでおり退屈することはない(写真上)。少しづつ川幅を広げ水量も速度も増して行くように思われたころ、架かっていた橋桁に進入禁止の標識が付けてあった。まもなくラインの滝なのだな、と理解出来た。
 滝の轟音が聞こえてきた。電車の通る陸橋を対岸に渡ってラウフェン城に近づいて見たが、城は修理中でカバーがかけられており滝を見る場所ではないらしいことが分かり引き返した。石段を降りて行くと滝のルックアウトが所々にあった。ラインの中程に立つ大きな岩に向って打ち付ける激流は、なかなかの迫力である。遊覧船が水煙りの中をスイス国旗の立つ岩迄次々と人々を送り届ける景観、岩の頂きに立ち滝のど真ん中から見物している人々の姿が見えた。さほどの落差はないのだが、想像していた以上の迫力が感じられexcitingな滝見物であった(写真下)。


岸辺を走る遊覧列車バスは満員状態

迫力があったラインの滝

この二つの岩、いずれ激流に呑まれてしまうことだろう。

激流の中を、岩上の展望台に立ちたい観光客を運ぶ遊覧船。

明日は、滝の上に見える電車に乗って空港へ向う。

◆次の目的地へ

 時間は11時半、次の目的地であるZurich Kunsthausに行くには、一度シャフハウゼンに戻らねばならない。しかし、シャフハウゼンにいくバス乗り場が分からず、何人もの人に尋ねながら坂を登ったり下りたり苦労した。やっとノイハウゼン行きのバスがシャフハウゼン経由だと分かり、めでたく駅に戻ることが出来た。しかも都合よく、12時09分発の電車に乗ることが出来てヤレヤレである(写真右)。


シャフハウゼンから電車に乗り込む

 無事Zurichに到着。市電の乗り場を聞こうと駅構内の観光案内所に立ち寄った。そこで、気がついた。"今日は月曜日だ!" つまり Kunsthausは閉館日であることを。仕方がない。親切な老窓口係の優しい対応にも助けられて、急遽シュタイン・アム・ラインを回ってシャフハウゼンに帰ることにした。セガンテイーニその他の名画に会えなかったのは、かえすがえすも残念である。

◆シュタイン・アム・ライン


橋を渡ると旧市街が見えてきた

趣きある街並

 シュタインは小さな駅で、駅前に愛想がないのはヨーロッパには良くあること。緩い坂を下り、ライン川に架かる橋を渡るあたりから旧市街の一部が見えてきた(写真左上)。ム? なかなかの街らしいぞ! メインストリートに立ち並ぶ家の壁画は丹念に描きこまれ、大切に保存されているようだ。此処は、ドイツとの国境の街。15世紀から18世紀にかけて栄えた街、とガイドブックに記されていた。小雨が降り、生憎の天気であったが趣きのある街並を眺め、川縁までおりて旅情にひたり、ゆっくりと引き返した。


 

フクロウの窓飾り

民芸品

川辺にいたカモメ

岸辺の花飾り

岸辺の花飾り

◆明日は帰国

 5時半の電車に乗り込み、6時前にはシャフハウゼンに帰りつくことが出来た。傘をさして、ホテルへ向う。荷物が無ければ、楽に歩ける坂道であった。ホテルオーナーの助言に従い、お土産用に融けにくいチョコレートを数枚買った。いよいよ、明日は帰途につく。早い出発になるので、寝る前にパッキングを済ませておいた。


ライン


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