2008カナダへの旅

◆3日目(7月14日)晴れ

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◆体調不良

 6時前に目覚めた。夜中にお腹の調子が悪くなり、3度トイレに起きた。久しぶりに食べた肉料理がいけなかったのだろうか。浅い眠りが続いた所為か、すっきりしない目覚めである。
 7時半、食堂車へ。昨夜からの下痢を考慮して、オートミールを注文。旨くない朝食になってしまったが、治まることを祈り乍ら我慢する。家内は、旅に出ると常に元気、頼もしい限りである。

◆パークカー


画面の上方に見えるのが2Fのベットになる。

 食堂車から帰って来たら、座席は元通り奇麗に復元されていた(写真右)。列車の最後尾に連結されているパークカーのラウンジを覗いて見た。砲弾型になっていて、テイーのサービス、クッキーなども用意されていた。アームチェアーがハの字型に配置されていて、ドリンク片手に風景を楽しむ人、談笑している人、手紙を書いている人などなど、みなさん寛いでいる様子であった(写真下)。

 

 


列車の最後尾に連結されているパークカーのラウンジに憩う乗客たち

◆見えないマウント・ロブスン

 この列車の旅の楽しみの一つが、カナディアンロッキーの最高峰:マウント・ロブスンを見ることが出来るかもしれないということである。なかなか姿を見せないことでも有名な山。かって2度、レンタカーを走らせ山麓まで訪ねたことがある。2度とも雨と雲に邪魔され、すっきり見た事がないので、今度こそ、との期待を持ってきたのである。予想では、山麓に最接近するのは10時頃と思われるので、展望車に陣取り、その瞬間を待った。  見ると、カメラを構えている人が何人もいた。眼と眼が合い、笑顔で会釈する。期待は次第に高まってきた。そんな時、何という運命の悪戯か、お腹の中で雷が騒ぎ出した。「ついてないなぁ!」生理的要求には抗する術もなく、展望の良い座席を明け渡してトイレに走った。結果的に、それと分かる程度の写真しか撮れず悔しい思いをしたが(写真下)、聞けば今日もマウント・ロブスンは、終始雲をまとい続けていたらしい。


少しだけ見えたマウントロブスン

車窓風景

車窓風景

◆レンタカーでスタート


ジャスパー駅

預けた荷物を待つ乗客たち

 11時少し過ぎ、ジャスパーに到着した。予想外の外気温の低さに、あわてて上着を着込む。ホームで暫く待たされ(写真右)、預けておいた荷物を受け取った。ハーツの営業所は駅構内にあり、スムースに手続きを済ませることが出来た。今日から6日間、レンタカーを利用しての旅が始まる。改めて、慎重に運転せねば、と心に誓う。

 

 懐かしい街である。駅前の広い通りは閑散としており、少しも緊張することなく、アクセルを踏み込んだ。予約しておいたホテル:マーモットロッジは街はずれに在るはず。通りに面して建っていたので直ぐに見つけることが出来た。
 未だ時間的に早く、天候も良いので街の観光だって出来るのだが、ともかく休息を取りたいと思った。フロントのお姉さんは、掃除の終わった部屋はないと言ったが、体の不調を理由に無理して都合をつけてもらった。1階の104号室(写真下)。


ロッジ前から左方向の風景

ロッジ前から右方向にウイスラー山(2466m)が見えた。

マーモットロッジ、部屋の前が駐車場

ロッジ前、正面の風景

◆病院に行く

 2時間程、眠ったらしい。目覚めたものの全身がだるくて気力が出ない。下痢と睡眠不足による症状だとは思うが、旅先だから心配になる。幸い保険に入ってきたし、此の街には病院がある。時間的にも大丈夫。医者に診てもらおう。家内の真剣な説得もあり、大事を取って出掛けることにした。
 早速、家内はAIUに電話で連絡を取った。フロントで病院の場所を教えてもらい、車を走らせた。病院に行くと、何故だかすぐ近くのCottage Clinicに行ってくれ、と指示された。それは、病院の隣りに建つ小さな診療所であった。最初に100ドルの受診料を請求されたのには驚いたが、いずれ保険で返還される金額である。支払いを済ませると、診察室に呼ばれ、中年の男性医師が診てくれた。家内が、携帯してきたDr.Kの診断書を提示しながら、昨日からの症状を説明。医師は丁寧に診てくれた。「旅行中によくあるビールスが原因の異常であろう。薬を処方するから街の薬局で購入し,沢山の水を飲んで休養すれば、明日からは食事も摂れるだろう。心配はいらない。」と笑顔で説明してくれた。家内も安心である。処方された薬は、抗生物質の錠剤3個のみ。薬局に寄ってからホテルに帰り、医師の指示通り、多めの湯冷ましで錠剤1個を飲み、ベッドに横になったら、又直ぐに眠ってしまったらしい。

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