★梅里雪山、濾沽湖と世界遺産の古都・麗江
◆1日目(3月25日) くもり 目次へ
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 今回のツアーは、成田空港集合が早朝6時55分だ。自宅から出発しては、とても間に合わない。 仕方がないので、空港近くの成田エクセルホテル東急に宿泊、早朝の集合に備えた。
 集合したメンバーは、男4名、女3名、添乗員を入れて総勢8名。 こんなに少ないメンバーでツアーの旅に出掛けるのは、初めてのことである。 しかも、最高齢が89才の男性であり、50代の女性一人を含め、残りは60代4名。 70代女性1名の構成。中高年ハイクラスのメンバーであるが、少人数であることは嬉しいことである。
 添乗員は、20代半ば。明るく誠実そうな女性であった。
◆「トラブル」
 CA-422便は、空港のはずれにスタンバイしていた。バスで運ばれ、タラップを昇って指定の席に落ち着く【写真右】。 予定を15分遅れて離陸、一路北京を目指して飛んだ。韓国上空を横切り、2時間40分のフライトで北京空港に着陸。 一度機外に降ろされて、バスで移動、待合室で待機する。その間に機内の掃除でもするのだろうか、と話しあっていた。
 再度機内に案内されて同じ席につく。しかし、フライト予定の時刻を過ぎても動く気配なし。 更に30分経過しても音沙汰なし。突然、乗務員が飲み物を配り始め、続いて昼食を配った。 スタンバイ中に食事とは、一体どういうことであろう。少なくとも、後1時間は飛び立てないよ、 という意思表示なのだろうか。それにしても何故、一言の説明も釈明もしないのだろうか。理解に苦しむ。 あってはならないトラブルを認めることは出来ないということなのかな?と思う。 慣らされているのか、中国人の乗客たちに不満そうな表情を探すことは無駄であった。 乗客の気持ちなど少しも忖度しようとしない、いかにも中国らしい傲慢な態度だと思う。
 3時間が経過した。なお動き出す気配なし。どうなることかと案じていたら、再度機から降ろされることになった。 遂に飛行困難という結論がでたのであろう。再度バスで移動、先刻の待合室で待機する。 添乗員が走り回って情報を聞き出してきた。メンテナンスの結果、続けて飛行するには問題があり飛行中止に なったらしいと言う。急には替わりの飛行機もなく、場合によっては北京泊りになることを覚悟する。 しかし、それでは航空会社の損失になるから、懸命に対策を検討するでしょうと添乗員が言う。 ともあれ、此処迄墜落しないで飛んで来れた幸運を喜ぶことにした。初めての体験である。
 それから更に1時間余り経った頃、成都まではフライト出来ることになった、と言う。取りあえず、行ける所迄行って、 その後は成り行き任せにするしか仕方がない。聞けば、問題が生じたという先刻の飛行機が飛ぶことになったと言う。 どうして急に飛べることになったのだろう?これも又、不可解な成り行きである。一瞬、不安がよぎった。 「ほんとうに大丈夫だろうか??」

 不安を感じ乍ら、再び同じ座席につく。見回してみると、ほぼ満席だったはずなのに、ガラ空きの状態になっていた。 多くの乗客はそれぞれ都合のついた便に乗り換えて行くことが出来たのであろう。軽くなった分、重くなった不安を乗せた機は、 2時間30分のフライトの後、19:15無事に成都空港に着陸出来た。ヤレヤレである。しかも幸いなことに、 「昆明への乗継ぎも出来ることになりましたぁ!」と、ニコニコ顔の添乗員。一安心である。 我々のグループが少人数であったことが幸いしたのかも知れない。
 出発は21:55。2時間も待ち時間があるので、その間に夕食を済ませることになり、空港内のレストラン【写真右上】 にて「四川料理」を頂いた。先ずは、此処迄の無事を祝して乾杯する。

cA-422便に搭乗する
成都空港レストラン
 昆明まで飛ぶのは「東方航空」、まだ新しい会社だという。だから、飛行機も最新の機種らしいという情報。 いくらか、安心である。
 ロビーで一休みしたいと思い椅子席に近づいてみたが、生憎塞がっていた。仕方がないと諦めていたら、 眼の前に座っていた若いカップルが立ち上がり席を譲ってくれた。思いがけない親切に感謝するやら驚くやらである。 その椅子を見て納得した【写真下】。この空港には、老人優先の椅子が用意されていたのである。 空港ロビーで、こんな思いやり椅子が用意されているのを眼にしたのは初めてのこと。 老人と見られたのは残念だが、嬉しい発見であった。
 ロビーにはもう一つ、思いやりのサービスが用意されていた。それは、安全な飲用水である【写真右】。 お客の中には、自分のボトルに詰めている人もいたが、紙コップも用意されており無料で飲み放題。 異国の水に慣れない外国人にとっては、安心なありがたいサービスであった。

 21:55。124人乗りの新しいジェット機は、定刻通り軽やかに飛び立ち、23:05、無事昆明空港に着陸した。 迎えのバスで30分、錦華大酒店に到着したのは23:45。長い1日であった。


老弱者用椅子
無料飲料水
ライン


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